Catherine MacBride/Stocksy

共感力のレベルは人それぞれである。すべてのリーダーが生まれつき共感力に優れているわけではないが、共感を力強く伝えることはできる。本稿では共感を表現するための4つのポイントを提示する。共感を伝えるには、すべきこととすべきでないことがあり、これらに基づいて行動することでリーダーは効果的に共感を表現できるという。

共感を表現するための4つのポイント

 多くのビジネスコンサルタント、そして当然ながら多くの労働者は、共感が極めて重要なリーダーシップのスキルであることに同意するだろう。CEOとは「チーフ・エンパシー・オフィサー」(最高共感責任者)の略称だと言いたくなる時さえある。相手の立場に立ち、状況や課題を理解できる人は、信頼と信用を築くために必要な資質を備えている。そこに疑いの余地はない。

 ここ数年、新型コロナウイルス感染症のパンデミックをはじめ、ストレスのたまる出来事が少なくなかった。だからこそいっそう共感に満ちたコミュニケーションは望ましく、必要なものになってきた。動画やソーシャルメディアの投稿、メールといったバーチャルな表現手段が使われることで多くなり、共感力はさらに強く求められるようになった。