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自社の存在理由を追求し、社会に対するインパクトを明確に示そうと「パーパスステートメント」の作成に力を入れている企業は少なくない。そもそもパーパスとは、自社のステークホルダーに何かを提供するものでなくてはならない。だが、それらが測定可能でなければ、成果を具体的に示すことはできず、ステークホルダーから信頼を得ることも難しい。本稿では、自社にとってのステークホルダーを改めて特定したうえで、それぞれのステークホルダーに与えるインパクトを測定するために、企業は何をすべきかを論じる。

「パーパスステートメント」作成時の留意点

 今日、世界中の企業が自社の存在理由や社会へのインパクトを明確にすることに熱心に取り組み、多くの企業が「パーパスステートメント」の作成に力を入れている。

 自社のパーパスステートメントを作成するに当たって、米国の財界ロビー団体であるビジネス・ラウンドテーブル(BRT)が発表した、企業のパーパスに関する声明に立ち返ることが役に立つ。

 それは「どの企業も独自のパーパスに取り組む一方で、すべてのステークホルダーに対する基本的なコミットメントは共通している」というものだ。そして、顧客、従業員、サプライヤー、事業展開する地域社会、株主を、ステークホルダーとしている。

 企業のパーパスは、これらすべてのステークホルダーに対して何かを提供するものでなくてはならず、それらは明確に測定可能でなくてはならない。なぜならば、測定することで、その対象に注意が向かうからだ。

 さらに、企業は伝統的なメディアやソーシャルメディアに限らず、さまざまなステークホルダー、評論家、活動家からも責任を問われることになる。自社のパーパスステートメントで重大な主張を行う場合、その具体的な効果を示すことができれば、信頼性が高まるだろう。

 パーパスステートメントを作成する際に留意すべき点は、以下の通りだ。