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組織が求めるイノベーションの芽は、組織の最下層に眠っていることが多い。にもかかわらず、ヒエラルキー型組織の特性ゆえに、その芽が押し潰されてしまうことも少なくない。トップの意見を過大評価し、従業員の意見を過小評価する「権威バイアス」が原因だ。アイデアや提案、見解の内容自体ではなく、「誰の意見か」が重要な判断材料にされる組織では、真のイノベーションは生まれない。本稿では、権威バイアスを解消し、フラットな文化を受け入れ、ボトムアップのイノベーションを起こすための3つのステップを紹介する。

イノベーションの芽は、組織の最下層に眠っている

 チームでイノベーションに取り組む場合、メンバー同士のやり取りの質によって、新たな発見が生まれるペースが大きく左右される。