多ければよいとは限らない

 受信トレイの整理やスラックのメッセージの消去、To Doリストの管理などと同様に、アジェンダの準備も、自分が状況をコントロールして何かを達成できた、という気分にしてくれる。会議の前や会議中に同僚と一緒に詳細な箇条書きのアジェンダを確認すると、生産性が高まったような気分になるのも確かだ。

 だが実際には、そのような感覚が迷走の要因になりかねないことが研究によって明らかになっている。

 アジェンダ・シアターは最高にうまくいった場合でも、見返りのない多大な業務を伴う。そして最悪の場合は、より生産的な業務に取り組むためのリソースを奪い、非効率で過剰に構造化された会議を生み出してしまう。

 多くの会議でアジェンダは役に立っていない。アジェンダが効果的なケースでも、あなた自身とチームに不要な制約を課さず、重要な点に関する詳細だけを決めておくことが大切だ。

 つまり重要なのは、すべての会議の詳細なアジェンダをカレンダーに書き込むのではなく、そもそもなぜその会議が必要なのかを確認することだ。成果志向の明確な目的さえあれば、後は自然に進むものだ。


"Is Agenda Theater Ruining Your Meetings?" HBR.org, October 14, 2022.