会議の重点をアジェンダでなく成果に置く

 アジェンダが機能しない場合が多い(逆効果になる場合さえある)のなら、代わりにどうすればよいのか。

 筆者らの研究によれば、効果的な会議とは、プロセスではなく成果を中心に据える会議である。そのような会議は、会議の進め方を正確に定めるアジェンダから始まるのではなく、明確に言語化された目標を少なくとも一つ設定し、その目標に向かって進められる。

 どこから手を付ければよいのかわからない場合は、「この会議で何を達成したいか」と自問してみよう。

 ある研究では、会議の望ましい成果について考えるよう促すだけで、会議の目標が明確化されることがわかった。達成したい成果を自分で理解できれば、それを指針として、会議の計画や運営に当たることができる。

 ここでは、アジェンダ・シアターの罠に陥らず、成果中心主義の会議に備えるために必要な5つのステップを具体的に紹介しよう。