Web3の熱狂は続くのか
Web3が突如として、あらゆるところに浸透し始めたように感じられる。資金調達額、話題性、名称など、すべての点でWeb3が次の流行の中心となるのは必然かと思われる。しかし、本当にそうだろうか。また、私たちにとって、それは望ましいことだろうか。
ブームが過熱する中、ブロックチェーンがウェブのバックボーンとして機能するようになると、意図しない結果を招いたり、その影響を見過ごしたりする可能性があると、批評家たちは警鐘を鳴らし始めた。Web3の擁護者たちがインターネットの未来に注目する一方で、モリー・ホワイトのような懐疑論者は、いま起きている極めて現実的な問題に注目している。
ソフトウェア開発者であり、英語版『ウィキペディア』の編集者でもあるホワイトは、『Web3 Is Going Just Great』(Web3は順調に広がるか)というウェブサイトを立ち上げ、詐欺、ハッキング、ラグプル(出口詐欺)、破綻、疑わしい取引など、Web3に関する問題事例を時系列で追跡している。