在宅勤務の単調な毎日に新たな変化をもたらす方法
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サマリー:コロナ禍によって在宅勤務が一気に拡大してから、3年が経とうとしている。オフィスに出社しない生活に馴染んだ反面、単調な日々に気が滅入ったり、家族の都合との調整に手間取ったり、むしろ健康的な習慣から遠ざか... もっと見るったりしてはいないだろうか。筆者は時間管理のコーチとして、集中力や生産性、モチベーションを取り戻すために、スケジュールを上手に調整することを提案している。本稿では、在宅勤務のスケジュールに変化を起こすべき理由と、そのための方法を紹介する。 閉じる

家庭の事情を考慮に入れ、健康的な習慣を身につける

 何百万人もの人が一夜にして自宅で働くことになった「オフィス脱出劇」から、3年が経とうとしている。あの時の衝撃は、もう過去のものとなった。あなたもオフィスから自宅に脱出しているなら、ある程度は日常生活に慣れたことだろう。

 しかし、そろそろ変化を起こすべき時ではないだろうか。筆者は時間管理のコーチとして、世界中のクライアントにオフィスから自宅へのシフト、そしてオフィスへの復帰を支援してきた。その中でわかったことは、スケジュールを少し調整するだけで大きな変化が生まれ、新たな形で仕事を取り組めるということだ。

 本稿では、なぜ変化を起こすべきなのか、その理由と効果的な方法を教えよう。

理由1:同じことの繰り返しにうんざりしている

 在宅勤務(WFH)のスケジュールを変えたほうがよい理由の一つは、この2年以上、何も変化がなく、単調になっていることだ。定時に仕事を始めず、ログインだけして居眠りをしてしまう。同僚との交流もなく、毎日が同じことの繰り返しのように感じているかもしれない。

 もし在宅勤務のために気が滅入っていて、モチベーションや生産性に影響が出て入るのなら、変化を起こす時だ。

 その最も効果的な方法の一つが、気分転換することだろう。コーヒーショップや図書館に行く人、暖かい地域に住んでいるのならプールサイドでゆっくり過ごす人もいる。また、オフィスらしい環境を求めるのであれば、コワーキングスペースを利用することもできる。外に出て、ほかの人のいる場所で過ごすのは、少しばかり時間が取られ、気が散ることもあるかもしれない。しかし、そうすることで全体としてエネルギーとモチベーションを感じられるのであれば、生産性向上につながるはずだ。

 複数のPC画面や特別な機器が必要で、移動して仕事をするのが難しい場合であっても、日常に変化をつける方法はある。たとえば、バーチャルでコワーキングをする仲間を見つけることだ。同僚や友人に頼んで、ビデオ通話でつながりながら仕事をしてもらうとよい。また、「フォーカスメイト」(FocusMate)のようなサービスを利用すれば、あなたと同じ時間にやるべきことがある世界中の人とペアを組むことができる。

 最後に、新しいことを取り入れることで、日常にちょっとした刺激を加えることができる。たとえば、「クラスパス」(ClassPass)に登録すれば、地域のさまざまなジムを試すことができ、毎週が新しいことを経験するチャンスだ。

 あるいは「ミートアップ」(Meetup)を利用して、自宅の近くで開催されるイベントを検索するのもよいだろう。夜の時間に何か楽しみがあると、昼間の時間に集中できることもある。また、筆者のクライアントにも、携帯電話の使用はマナー違反となる環境にあえて身を置くことで、仕事から精神的に解放されると話す人もいた。