多忙でも同僚とつながる時間をつくる方法
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サマリー:仕事の忙しさや締め切りに追われると、同僚とのコミュニケーションが犠牲にされることがある。しかし、リモートワークの場合は特に、個人的なつながりが重要である。毎日わずかな時間を割いて同僚との個人的な理解を... もっと見る深めることは、ウェルビーイングの向上と、燃え尽き症候群(バーンアウト)のリスク軽減に役立ち、パフォーマンスを向上させる可能性があるからだ。 閉じる

同僚と有意義な関係を保つ

 仕事が山積していて、締め切りも迫っているという時に、最もしたくないのは同僚との情報交換やおしゃべりである。ただ粛々とやることリストのタスクを片付け、仕事を終わらせたい……。

 周囲を遮断して、目標だけに集中すべき時ももちろんある。しかし、同僚と業務的なやり取りしかしていないと、特にリモートワークの場合は、個人的なつながりの感覚を失うおそれがある。毎日数分でも職場で互いの理解を深める時間を取ることで、目的意識とウェルビーイングが高まり、燃え尽き症候群(バーンアウト)のリスクが軽減し、パフォーマンスが向上する可能性がある。

 では、ストレスや負担を感じることなく、人と過ごす時間をつくるにはどうすればよいのか。時間管理のコーチとして筆者は、少し意識を高めるだけで、多くの時間を費やさなくても有意義なつながりを持てることを、この目で確認してきた。

1on1ミーティングで雑談をする

 すでにチームメンバーと1on1ミーティングを予定している場合は、仕事の議題に入る前の最初の数分間のうちに、相手の様子を尋ねよう。個人的な近況報告に終始する必要はないが、最近の休暇について聞いたり、母親が退院したかどうかを確認したり、手術からの回復具合を尋ねたりするために5分確保するだけでも効果がある。