桑野 お客様を無機質な存在としてとらえず、深く理解して接したいという言葉に、御社の哲学が表れていると感じました。

野村 当社のデータベースには、非常に多くのお客様の情報があります。私たちがそれを大量のデータ、顧客記録として見ると、私たちとお客様は「1対N」の関係になってしまいます。そうではなくて、多くのお客様と「1on1」の関係を築きたいのです。

 社長の荒井は、「買うタイミングではないお客様には、けっして売ってはいけない」とよく言います。「このお客様を放しちゃいけない」「クロージング(契約)まで持っていかなきゃいけない」というのは、会社の都合です。そうではなく、冒頭申し上げた通り「すべてを決めるのはお客様」なのですから、お客様の意思決定に必要な情報を、必要なタイミングで、ご都合のいい手段でお届けする。そのために、テクノロジーとデータを活用するのが、私たちの基本スタンスです。

プロダクトと“人”で爆速成長を支える

桑野 御社の「DX Vision 2025」では、「テクノロジーで、お客さまに寄り添う総合不動産会社へ」というメッセージを掲げています。テクノロジーやデータを活用することで、今後どのような企業を目指していきますか。その企業像を実現するうえで、プレイドへの期待があればお聞かせください。

野村 今期(2023年9月期)の売上高1兆円達成へ向けて順調に進んでいるので、次は不動産セクターでのナンバーワンを目指すことになります。御社はこれまでも全力疾走する当社に伴走してくれましたが、今後も全力疾走が続くので、ゴールまで一緒に駆け抜けていただきたい。

 当社にはいま、メタバースやブロックチェーンの活用を研究しているチームがいて、新しいテクノロジーで不動産のCXをどう革新するかを追求しています。それを当社だけで実現できるとは考えていないので、御社の人も知恵も技術もどんどんお借りしたいと思っています。

 プレイドの人たちは当社のお客様に強い関心を持って、当社のお客様にとっての最適なCXを一緒に考え、時には「それはだめだ。こうしたほうがいい」というダメ出しもしてくれますよね。当社の後ろからついてくるのではなく、横に並んで一緒にゴールを目指してくれる。だからこそ、御社を信頼しているし、今後もその姿勢を期待しています。

桑野 ありがとうございます。当社ではいま、クライアントのビジネスにより深く寄り添っていくために、戦略立案や人材育成などのプロフェッショナルサービスを強化しています。

 また、開発や技術サポート、営業、カスタマーサクセスなど社内の各チームの距離が近く、フレキシブルに連携できるのが当社の強みの一つですので、これからもプロダクトと人の支援をかけ合わせて、オープンハウスグループの爆速成長を支えていきたいと思います。

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