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精神的な余裕を失った時、直感を失ったと感じやすい
コスト削減のための困難な選択や、誰を昇進させるべきかの決定、どの新規プロジェクトを承認すべきかの見極めなど、リーダーは毎日膨大な数の決断を迫られる。当然ながら、決断をする上でデータに頼るものの、残念ながらデータが常に手に入るとは限らない。とりわけ変化が激しかったり不明確だったりする状況では、難しい。そうした時、多くのリーダーは直感に従う。長い時間と経験によって磨かれた「本能的な勘」だ。
しかし、リーダーとして自分の直感が突然役に立たなくなったと感じたらどうなるだろうか。エグゼクティブコーチ(アン)、および企業コンサルタント兼講演家(ドリー)である筆者らは、そうした状況を目の当たりにしてきた。複雑な状況下での舵取りで「第六感」を働かせてきたリーダーは、途方に暮れるだろう。実際、直感の価値は明らかだ。研究によれば、直感と分析的思考を組み合わせることで、知性だけに頼るよりも適切で、早く、正確な決断を下し、自分の選択に自信を持てるようになる。考えすぎている時や、明確な「正しい」選択肢がない時は特にそうだ。
直感を失ったと感じるのは、いくつかの理由が考えられるが、過労や仕事で無理をして精神的な余裕がなくなった時に始まることが多い。直感が「なくなった」と感じることで、不安が高まり、自意識過剰になり、繊細なパターン認識の能力がいっそう妨げられるという負のスパイラルに陥る可能性がある。筆者らは、直感を取り戻す5つの戦略を特定した。より多くのツールを手にすることで、よりよい決断を下せるはずだ。