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キャリアが停滞しているリーダーの問題
筆者は、これまで20年間にわたり、数十万人にも上るマネジャーたちが戦略思考の能力を磨く手助けをしてきた。その経験からいうと、素晴らしい資質を持っているリーダーの多くが、「戦術レベルに留まり、戦略レベルに達していない」というレッテルを張られ、キャリアの停滞を経験している。ある人物が戦術レベルか戦略レベルかという評価は、あまりに長い間、肩書きや直感、恣意的な観察結果に基づいて主観的に成されてきた。
筆者がCEOや人材マネジメント部門のリーダーたちからよく言われたのは、高い資質を持つ従業員が戦術レベルから戦略レベルに移行するのを助ける、具体的なロードマップがほしいということだった。そこで、筆者はそのようなロードマップを作成するために、北米と欧州、アフリカ、アジアの2586人のマネジャーを対象に調査を行った。彼らが戦略を練り、それを伝達し、さらには実行するに当たり、現実世界でどのような難題に直面しているのかを知りたいと考えたのだ。この研究を通じて、「戦術レベルに留まり、戦略レベルに達していない」という指摘を受けた人たちが実践すべき3つの重要な行動が見えてきた。