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意思決定の5類型と状況性
あなたが何歳であれ、実家に帰った時には、仕事中や友人たちと出かけている時の自分とは異なる形で意思決定をしている、と気づいたことはないだろうか。
多くの人にとってこの経験は珍しくなく、時にいら立たしいものでもある。たとえば、親に自分の食べたい量以上の食事をふるまわれても、それを受け入れてしまう。普段の生活では自分は大人だと感じていても、子ども時代の家に足を踏み入れると、昔に戻ってしまうのだ。
意思決定の傾向が変わる状況は、ほかにもある。威圧的な同僚、メンター役を担ってくれるベテラン社員、自分に指導や助言を求めてきた新卒社員のそれぞれに対し、意思決定者としての対応は変わるかもしれない。
つまり私たちは、自分がどこにいて、どの役割を担っているのかというコンテキストと、関わっているほかの意思決定者に応じて、異なる方法で意思決定に臨むのだ。
筆者は意思決定に関する研究を通じて、異なる5つの意思決定の原型を特定し、「問題解決者プロファイル」(PSP:problem solver profiles)と名づけた。これは、人が意思決定にどのように臨む傾向があるのかを説明するものだ。以下が5つのPSPである。
・冒険家:容易に意思決定を行い、直感に頼る。自分の直感的反応と相容れないエビデンスや他者の意見を、軽視することがある。