内向的な人が職場で正当に評価されるには
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サマリー:職場での存在感は「あればいいもの」ではなく、必要不可欠なものである。自分の仕事が目に見える形で認められることで、新たなチャンスが開かれ、キャリアが前進するからだ。しかし、内向的な性格の人は職場で目立つ... もっと見る存在となることが苦手かもしれない。本稿では、内向的な人が職場での注目度を高めるための5つのアプローチを解説する。 閉じる

内向的な人の成果は見過ごされることがある

 最近、ある読者が筆者にこう言った。「私は舞台裏で力を発揮するほうが好きなんです」。もしあなたが内向的な人、つまり自分の内面に集中するほうが心地よく、一人の時に充電する傾向があるなら、この意見に共感するかもしれない。内向的な人の多くは、騒々しさや注目を集めることよりも、仕事における深みや思慮深さを重視する。常に評価されたりスポットライトを浴びたりすることなく、貢献することに満足するのだ。

 このような傾向は素晴らしいが、落とし穴もある。「人目につかない」ことが「忘れられる」こととイコールであることが多い、現代のリモートファーストの仕事の世界では特にそうだ。シニアリーダーがあなたやあなたの業績に気づかなかったために、昇進の機会を逃したかもしれない。あるいは、物静かな態度が情熱の欠如した人だと誤解されているかもしれない。

 こうした経験から、競争の激しい今日の職場では、一生懸命働くだけでは不十分だという事実にあなたも気づいたのではないだろうか。新たなチャンスやサポートを得るためには、自分の努力を見てもらい、認めてもらう必要がある。

 職場で目立つ存在であるというのは、自分の貢献やスキル、成果が組織内の人に認められ、評価されるということだ。自慢や見せびらかしとは異なり、注目度を高めるためには、ほかの人にとって有益で関連性のある方法で、最新情報や成功を戦略的に共有し、常に自分の進歩をリーダーや会社の大きな目標と結びつけなければならない。

 筆者自身も内向的な人間として、状況は理解できる。あなたはこのような自己主張のアプローチ方法を学んだことがない、あるいはさらに悪いことに、それを身につけることを思い留まってきたのだろう。しかし、注目される機会を見過ごすことは、あなたの自信を高める正当な称賛を逃すだけでなく、権威やお金も逃すということだ。

 大声で積極的にアピールする必要はない。以下は、注目されるための控え目なアプローチを好む人のための戦略で、深い思考力、気配り、一対一の強いつながりを築く能力といった強みを活かしたものだ。

会議では早めに発言する

 会議は、意思決定者にリアルタイムで姿を見せる絶好の機会だ。会議中に発言したり、洞察を提供したり、解決策を提案したりすることで、ビジネスへの理解、批判的思考能力、リーダーとしての準備ができていることを示すことができる。しかし、内向的な人は内省的な傾向があるため、会議中、傾聴に偏りすぎたり、発言する内容を長く熟慮したり(あるいは考えすぎたり)、その場にいる権威者に従ったりして、目立たなくなることがある。