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チームメンバーの会議への参加意欲が低い時
筆者のクライアントだったスーという人物は、あるフィンテック企業で新たにバイスプレジデントとして働き始めたばかりだった。その時、彼女がすぐに気づいたのは、前の職場で担当していたチームと比べると、新しく引き継ぐことになったチームは活動にあまり積極的に参加せず、協働にも熱心でなく、質問もあまりしないなど、全体的なエンゲージメントの度合いが低いということだった。そのような傾向は、チーム会議でとりわけ際立っていた。
スーのような状況に悩まされているリーダーは珍しくない。職場の会議文化に問題がある企業は、至るところにある。研究によると、会議に参加する人の10人中9人は会議中にほかのことを考えており、50%の人は会議を生産的でないと感じている。そして、すべての会議の25%は議題と関係のないことを話し合っており、リーダーの75%は会議運営の方法について正式な訓練を受けた経験がない。
チームのメンバーが会議に積極的に参加しなければ、チームの生産性が低下しかねない。理由はいくつかある。
協働が少なくなる:メンバーが話し合いに貢献しなかったり、ほかのメンバーの発言に注意を払わなかったりすると、チームのメンバーがせっかく集まっても存分な成果を引き出せず、すべての人の時間が無駄になる。