
-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
柔軟な働き方を支援された新入社員は成功しやすい
コロナ禍の最中は、世界中の企業が仕事をする場所についての長年の思い込みや考えを覆すような新しい働き方を模索した。マイクロソフトを含む多くの企業は、フレキシブルワークの利点を見出し、組織のニーズとのバランスを取りながら、従業員にハイブリッドな環境で働き続ける機会を提供したいと考えた。
リモート時代に変化し、現在も進化し続けている仕事の一つが、オンボーディングだ。新入社員がマネジャーやチームとのつながりを築く重要な機会である。多くの企業がリモートでのオンボーディングに対応し、いまなおリモートで新入社員を迎えている。一方で、対面式プログラムに戻っている企業もある。今日、新入社員のオンボーディングの理想的な方法とはどのようなものだろうか。具体的には、柔軟性を維持しながら、マイクロソフトが「有意義な仕事をするためのエネルギーとエンパワーメントを得られること」と定義している「従業員スライビング」を新入社員が実現するにはどうすればよいのか。
マイクロソフトの匿名化された従業員データに基づく筆者らの最近の調査では、いつ、どこで働くかという点で、自分にとって最適な方法を選べるよう支援してもらっていると感じた新入社員は成功することが示唆された。オンボーディングは新しいマネジャーやチームとのつながりを構築するための重要な段階であり、それを数日間、対面で行うことには唯一無二の利点があるが、単に新入社員に終日オンサイト(出社)勤務を求めるだけでは成功は保証されない。
筆者らは、リーダーがオンボーディングの規範とベストプラクティスを確立する支援を行う中で、ハイブリッドのオンボーディングプロセスにおいて、何がポジティブな従業員体験を育み、学習を促進するかについて、独自調査から3つの重要な洞察を得た。
オンボーディングは数日間の対面が効果的
マイクロソフトのデータによると、新入社員が入社後90日以内に月に1~2日、マネジャーやチームとともに過ごした場合は、マネジャーやチームと一度も顔を合わせなかった場合と比べ、以下のような結果となった。