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新しい上司が性急な意思決定をする人だったら
何の説明もなく突然プロジェクトが中止されたり、カレンダーが山のような数の会議であふれたり、新人社員が予期せず入社したりと、新しい上司が明確な理由もなく性急な決定を下すと、自分の仕事上の生活が狂わされたように感じる。
「仕事の面でイライラするし、精神的にも疲弊します」と、シアトルを拠点とするエグゼクティブコーチのシャルミン・バヌーは言う。「新しい上司とはまだ信頼関係が築けていないため、当初抱いていた好意も薄れてしまいます」
不安を感じるのは普通のことだが、新しい上司の性急な意思決定に対処するためにできる建設的なことがある。組織心理学者で、Wrong Fit, Right Fit(未訳)の著者でもあるアンドレ・マーティンは、「新しい上司を迎えることは転機になりますが、脅威と捉える必要はありません」と言う。
「質問し、情報やフィードバックを提供することに長けている必要があります」とマーティンは言う。「組織に対するコミットメントを新たにし、新しい関係を築く機会だと考えるべきです」。本稿では、専門家のアドバイスをいくつか紹介しよう。
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性急な決定で自分の仕事を大変な状態にしている人に同情するのは難しいが、「新しい上司の立場になって考えてみるべきです」とバヌーは言う。「彼らは新しい組織に入ったばかりで、自分を証明しようとしているのです」
新しい上司は、あなたの知らない上層部からのプレッシャーに対処している可能性があることも心に留めておくべきだ。面接の際に約束したことを実現しようとしているのかもしれない。それはたいてい、短期間で大きな変化をもたらすことだとマーティンは言う。
つまり、新しい上司は大変なストレスを感じているのだ。「最初の90日間は、ベストの状態の彼らを見ることはできません」とマーティンは言う。善意的に解釈し、「猶予を与える」べきだ。
情報とサポートを提供する
上司との早い段階の会話で、2つの重要な質問をするとよいとマーティンは言う。「何が必要ですか。私はどのようにお手伝いできますか」というものだ。必要に応じてそれを繰り返す。あなたが進んでサポートを提供することで、「オープンなコミュニケーションと協力」の環境が生まれ、時期尚早と思われる決断に対処する道が開けるという。