「守るべきは理念であり、手法や手段ではない」と中村 邦夫社長は強調する。2000年11月に発表された「創生21計画」は「破壊と創造」を旗印に、長らく続いてきた製品別事業部制の見直しを決断したものだった。それは各方面に波紋を呼んだが、その真意は「真の自主責任経営」を改めて宣言することにあった。多くの日本企業においてグループ経営の再構築が迫られるなか、松下はいかにそのグループ力を覚醒させていくのか。トップ自らがその経営哲学を書き下ろす。