
-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
放任型マネジャーとの関係性を深める3つの教訓
完全リモートの環境では、マネジャーが放任主義の場合は権限委譲が促進されると同時に、難しさも生じるかもしれない。
一定の自律性はありがたくても、優れた成果を上げるためには上司との明確で継続的なコミュニケーションが不可欠だ。上司から何を期待されているのかを知ることは目標達成へのカギであり、あなたの努力に上司が気づかなければ、ビジビリティ(存在感、可視性、認知度)の向上──どの職務であれ卓越するために必要だ──は難しい。こうした問題は放任型マネジャーとの間には常にありがちだが、上司との接触機会が限られているリモート環境ではさらに厄介となる。
これは筆者の個人的経験からも言える。筆者は7年にわたり、さまざまなマネジャーたちの下でリモートワークをしてきた。多少の試行錯誤はあったが、ほとんどのケースにおいて、双方の仕事のスタイルに見合った効果的なコミュニケーション経路を確立した。実際、その期間に筆者は2度の昇進を達成した。上司たちの放任的なやり方とリモートワークに伴う課題に直面しながらも、彼らと強固な関係を築いたことが、昇進を実現できた一因だ。
あなたが同様の立場にいるならば、筆者が自身の経験および似た状況にある人たちへのコーチングを通じて学んだ3つの教訓を提供したい。これらを活用することで、放任型マネジャーとの関係を強め、能力を最大限に発揮するために必要な情報を入手し、オフィスに行かなくてもビジビリティを維持することができる。
自分と上司の仕事のスタイルを認識する
リモート環境では、上司といつ、どのように関わり合うのかを意識する必要がある。上司が本来的に放任型であれば、両者の仕事のスタイル、つまり各自が好むタスクやプロジェクトへの取り組み方、コミュニケーションの取り方、問題解決の方法を理解することで、両者にとって心地よいリズムをつくりやすくなる。
上司はあなたにとって最適な仕事のやり方を理解していなければ、あなたの成功をお膳立てすることができない。あなたは上司の期待を理解していなければ、最善の仕事ができない。だからこそ、認識をすり合わせる必要がある。
まずはあなた自身を知ることから始めよう。以下を自問することで、自分の仕事のスタイルをより深く把握できる。
・自分は上司から体系的な指導を受けたいのか、それともまずは自分でやってみて試行錯誤を通じて学ぶことを好むのか。