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予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごす中でも1日1ページめくるだけで、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれるのが、書籍『ハーバード・ビジネス・レビューが贈る リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の一節をご紹介していく。
今回は、『イノベーションのジレンマ』などで知られるクレイトン M. クリステンセンが、彼自身が人生の意味を見つけるうえで役立った指針を、ハーバード・ビジネス・スクールの2010年の卒業生に語った内容をまとめた「プロフェッショナル人生論」の一節を紹介する。
謙虚に学び続ける
若い時には、親や教師、上司など、自分より賢い相手から学びを得る。けれどもリーダーになる頃には、自分がその場で一番賢い人の一人になっている可能性が高い。それはそれで気分がいいかもしれないが、キャリアの初期の頃のように、自分より賢い人からしか学ぶものはないと思っていると、成長はそこで止まる。
成長し続けるためには、他者、特に自分とは異なる考えや経歴の持ち主に意見を求め、耳を傾けよう。すべての人から謙虚に学ぼうとする姿勢があれば、学ぶ機会は無限に広がる。
「プロフェッショナル人生論」
クレイトン M. クリステンセン
参考論文「プロフェッショナル人生論」とは
『イノベーションのジレンマ』などで知られる経営学者クレイトン M. クリステンセンによる「プロフェッショナル人生論」は、ビジネスを論じたものではなく、彼自身が人生の意味を見つけるうえで役立った指針を、ハーバード・ビジネス・スクールの2010年の卒業生に語ったものである。この考えの根本にあるのは彼の厚い信仰心だが、指針自体は誰にでも活用できる。
本論文では、クリステンセンが授業の最後に問いかけるという、3つの質問(経営の理論をキャリアや家族について当てはめてみる)を紹介し、人生の目的を考えることの重要性を説いている。時間、エネルギー、能力という人生における資源の配分を考える際には、長期的な視点を持つことを勧める。また、間違った行為に伴う限界費用は、「この一度だけ」であればいつでも小さく思われ、それが、人生を誤らせてしまうとも警告する。そして最後に、人生を評価する物差しを持ち、人生の終わりに成功だったと評価できるように毎日を過ごすべきだと、アドバイスする。
期間限定プレゼントのお知らせ
書籍『ハーバード・ビジネス・レビューが贈る リーダーを支える365の言葉』の「はじめに」「本書の使い方」、そして今回紹介した「クレイトン M. クリステンセンによる言葉」をまとめたPDFを期間限定でプレゼント中です。
DHBR電子版の無料会員にご登録のうえ、対象論文をダウンロードください。
『ハーバード・ビジネス・レビューが贈る リーダーを支える365の言葉』
[編]ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
[訳]DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
[内容紹介]世界のリーダーが一歩先を見通すために読んでいる有数のマネジメント誌『ハーバード・ビジネス・レビュー』から、時に頭を揺さぶり、時に心の拠り所となる、至高の金言を厳選。従業員エンゲージメント、生産性、心理的安全性、信頼性など、リーダーやリーダーを目指す人にとって最も重要なトピックをこの1冊に凝縮。
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