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予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごす中でも1日1ページめくるだけで、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれるのが、書籍『ハーバード・ビジネス・レビューが贈る リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の一節をご紹介していく。
今回は、IMD 教授のマイケル D. ワトキンスが、新しい役割へ移行する際に必要な「7つの変化」について詳しく解説する論文「リーダーとマネジャーの大いなる相違」の一節を紹介する。
上級管理職になるとは
課題設定者になる
部課長から部門を束ねる立場に変わる時、リーダーとして注力すべきことやスキルが大きく変化する。課題設定者になることもその一つだ。あなたは、課題の解決に長けていたから上級職に昇進した。でもこれからは、組織としてどの課題に優先的に取り組むべきかを判断することがあなたの仕事だ。人に任せるべき仕事は任せ、チームの提案を信頼し、会社の年次計画では事業目標を立てなければならない。
先の見えない不確実な環境で事業を推進していけるのか、不安に思うかもしれないが、諦めずに進もう。経験に勝る教師はない。
「リーダーとマネジャーの大いなる相違」
マイケル D. ワトキンス
参考論文「リーダーとマネジャーの大いなる相違」とは
一部門の管理職から事業全体を率いるリーダーへと初めて昇進した時、優秀な人材であっても、思うように成果が出せないことが多い。過去の成功を支えたスキルやノウハウだけでは対応し切れず、もっと幅広く全体を見通し、戦略的な視点が必要になるからだ。
新しい役割へとうまく移行する際には、スキルやマインドセットの面で「7つの変化」を遂げなくてはならない。それは、(1)スペシャリストからゼネラリストへ、(2)分析者から統合者へ、(3)戦術家から戦略家へ、(4)レンガ職人から設計者へ、(5)問題解決者から課題設定者へ、(6)兵士から外交官へ、(7)脇役から主役への変化である。
そのためには、個人の資質や努力、経験からの学習、他者の支援を活用することなどが求められる。会社側も、事前に部門横断的プロジェクトや国際的な任務を幅広く経験させる、適切な研修に参加させるなど計画的なリーダー育成を行うほか、評価基準など制度面でも支援することができる。
論文「リーダーとマネジャーの大いなる相違」では、IMD 教授のマイケル D. ワトキンスが新しい役割へ移行する際に必要な「7つの変化」について詳しく解説している。
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DHBR電子版の無料会員にご登録のうえ、対象論文をダウンロードください。
『ハーバード・ビジネス・レビューが贈る リーダーを支える365の言葉』
[編]ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
[訳]DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
[内容紹介]世界のリーダーが一歩先を見通すために読んでいる有数のマネジメント誌『ハーバード・ビジネス・レビュー』から、時に頭を揺さぶり、時に心の拠り所となる、至高の金言を厳選。従業員エンゲージメント、生産性、心理的安全性、信頼性など、リーダーやリーダーを目指す人にとって最も重要なトピックをこの1冊に凝縮。
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