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最高の自分を維持するための4つの方法
リーダーシップとは、人間の集団活動を調整する能力である。それがうまく機能すれば、単なる集団を高いパフォーマンスを発揮するチームへと変貌させることができる。このためには、性格面の特徴を適切に組み合わせる必要があることはいうまでもなく、高度な専門知識、知性、そして自己認識が必要とされる。
リーダーにふさわしい人材を見極める科学的な手法は確立されており、その潜在能力を評価するための信頼できるツールも十分に存在する。それにもかかわらず、上級幹部の半数は失敗することが予想され、有能なリーダーシップの基準は依然として低いままだ。
では、私たちが必要とするリーダーと、実際に存在するリーダーとの間のギャップは何によって説明されるのだろうか。
筆者らの見解では、見落とされがちな答えは、リーダーが「できること」と、彼らが「実際にしていること」の違いに関係している。産業・組織心理学者は、長年この対比を「最大パフォーマンス」と「典型的パフォーマンス」の区別を通じて研究してきた。前者は、リーダーが最善の状態にあり、自身のスキル、専門知識、自己調節能力をフルに発揮した時にどのようにパフォーマンスを行うかを捉えたものである。後者は、彼らがほとんどの時間においてどのようにパフォーマンスを行うか、すなわち、彼らの習慣的な行動、デフォルトの適応、そして日常的な相互作用のパターンを表している。
常に最大パフォーマンスで活動できる人は誰もいない。しかし、自身の「最善の自己」と「典型的な自己」の間のギャップを縮めるリーダーは、一貫してよりよい結果を出し、より健全なチームを構築することを筆者らは見てきた。
予測不可能性と絶え間ない変化が続くことが確実な新たな一年において、リーダーはどのようにして「最高の自分」を引き出すことができるだろうか。自身のインパクトと充足感を形づくるための、行動科学に基づいた4つの方法を挙げる。
1. 理想の自己、あるいは目指すべき自己を知る
高いパフォーマンスを上げている者でさえ、自分が「していること」と自分が「ありたい姿」との間に、違和感を覚えることがある。急速に昇進するリーダーは、しばしば地位、報酬、影響力といった外的な成功を収める一方で、自身の内面的な理想からは遠ざかっていく。彼らはうまくやってはいるが、心は満たされない。主観的なキャリアの成功と客観的なキャリアの成功には、わずかな相関関係しかないからである。
その結果、人生の意味や目的の消失などを起因とする実存的な燃え尽き症候群(バーンアウト)に陥る。他者を喜ばせるという成果は達成しているものの、自分自身のパーパスを育むことができていない状態である。リーダーは、初期の適応パターン──他者を喜ばせること、高いパフォーマンスを上げること、自己の修正(自分を抑えること)──が無意識の成功の原動力となった時、迷走し始める。これらのパターンと、その背後にあるトリガーを表面化させなければ、リーダーは古い生存戦略を自分の真のアイデンティティと誤認してしまう。
そのギャップを埋めるために、リーダーはたえず自分の動機を再検討し、「自分は何が得意か」だけでなく「自分の能力を何のために役立てたいのか」と問い続けなければならない。
実践的な振り返りが助けになる。最高の体験について日記をつけること、単なるパフォーマンスだけでなく自分の動機に対する他者の認識を探る360度フィードバックを求めること、そして人生の状況変化に応じて定期的に自分の「理想の自己」を定義し直すことである。ロンドン・ビジネススクール教授のハーミニア・イバーラが指摘するように、リーダーシップの開発は自己発見の旅ではなく、自己再発明の旅である。言い換えれば、リーダーは絶え間ない実験と成長を通じて、自身のアイデンティティを拡大していくのである。







