リーダーの評価を左右するフォロワーの6つのニーズ
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サマリー:リーダーシップの成否は、そのスタイルだけで決まるわけではない。重要なのは、その時々でフォロワーが何を必要としているのかを見極め、それに応じて行動できるかどうかだ。本稿では、フォロワーの6つの基本的ニーズを手がかりに、リーダーシップが失敗する理由と、そのミスマッチを防ぐ方法を解説する。

リーダーとフォロワーの関係

 いまほど、組織がリーダーシップに投資している時期はない。しかし、リーダーに対する働き手の信頼はかつてなく低下している。働き手とマネジャーのエンゲージメントスコアは世界中で落ち込んでおり、燃え尽きも増加している。多くのリーダーシップ・プログラムが見栄えのするフレームワークを用意しているが、成果は期待外れに終わっている。

 こうした状況を生んでいる原因についての一般的な診断は、リーダーの自己改善が足りないというものだ。より自分らしさを貫け、より共感を示せ、より変革志向で行動しろ、などである。

 しかし、もしこのような診断が間違っていたらどうか。リーダーの失敗の原因が適切なスタイルを欠いていることではなく、チームのメンバーがリーダーに何を望んでいるかを誤解していることだとすれば、どうだろうか。

 業種の垣根を越えて、リーダーは一貫したスタイルを確立すべきだとされている。メンバーへのエンパワーメントを行い、メンバーを鼓舞し、パーパスを伝達すべし、というわけだ。こうした処方箋が間違っているわけではない。しかし、これらの主張の土台になっている前提は、妥当性を検討されることがほとんどない。その前提とは、有効なリーダーシップとはあらゆる局面でほぼ同様のものだ、という考え方である。

 実際には、そのようなことはない。

 不確実性が高まっている時にフォロワーへのエンパワーメントを行うリーダーは、エンゲージメントではなく、不安をつくり出す可能性がある。フォロワーが明確性を欲している時に共感を前面に押し出すリーダーは、一時的にはフォロワーの気分をよくできるかもしれないが、長い目で見れば、フォロワーが指針を欠いた状態にしかねない。リーダーが説得力あるビジョンを持っていても、報酬の配分が不公平であれば、たちまち信用を失う。

 いずれの場合も、リーダーたちは、教科書的には正しいとされる行動を取っているかもしれないが、それでも好ましい結果を生み出せないのだ。

 問題は、努力や意図の欠如ではない。状況の診断を誤っていることが問題なのだ。一般に、リーダーシップは、あたかもリーダーの個人的資質のように扱われており、その時点でフォロワーが必要としているものによって形づくられる関係とは見なされていない。この点で発想を転換すれば、あらゆることが変わる。

フォロワーシップの隠れた心理

 リーダーシップは、リーダーの中だけに存在するものではない。フォロワーの中にも存在している。