優秀な人材が成果を上げられない理由

 頭脳明晰で意欲的な人材が、本来の生産性を発揮できず、満足な結果を上げられないことがよくある。これはなぜだろうか。なぜこれほど多くの人たちが伸び悩んでいるのだろうか。

 我々の経験から見ても、優秀であるのに自分のパフォーマンスに不安を抱き、それが成長の妨げになっているケースが少なくない。

 物事がすんなりと進むことに慣れているため、自分が試されたり新しいスキルの習得を迫られたりする仕事には尻込みしがちである。成功のイメージが心に残っているから、リスクは冒さず、日常業務のなかに閉じこもる。つまり、人間としての成長を犠牲にしてしまうのである。