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政治家の選挙運動とビジネスマンのキャリア・アップ
2012年のアメリカ大統領選挙でも、中傷合戦があったり、軽い失言にとんでもない拡大解釈がされたり、また、妊娠中絶や同性婚、銃規制といった、国民の意見が二分する争点をわざと取り上げて対立を激化させるなど、いつもの光景が繰り返された。
我々が「政治的な駆け引きをしている」と非難されると相当屈辱的に感じるのは、ここに理由がある。しかし本当にそうなのだろうか。
企業向け戦略コンサルタントであることから、私はこれまでハワード・ディーン[注1]の大統領予備選や元労働長官のロバート・ライシュのマサチューセッツ州知事選、さらには同州の現職知事であるディーバル・パトリックの選挙戦で、キャンペーン・チームの幹部やアドバイザーを務めてきた。その経験を踏まえ、経営幹部はみずからのキャリアを成功させるための教訓を政治家の選挙運動から学ぶことができるし、また学ぶべきだと考えている。