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まだまだ浸透していないクラウドソーシング
イノベーションや研究をめぐるやっかいな問題を解決するため、クラウド(ネット上の不特定多数の群衆)をパートナーに選ぶケースが増えている。
たとえば、アップルは世界に散らばる大勢のユーザーや開発者の力を借り、自社製品の魅力を高めるアプリやポッドキャストをつくり出すことで、成長の原動力としてきた。ワシントン大学の生物学者たちも、学界や産業界の専門家が15年以上も手を焼いていたエイズ関連ウイルスの遺伝子構造を解析するために、不特定多数の外部協力者から成るクラウドを活用した。
だが、成功例が増えているとはいえ、クラウドを有効に活用している企業は──いや、そもそもクラウドをよく利用している企業は──ほんの一握りである。