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リーダーの2つの資質
愛される人になるべきか、それとも恐れられる人になるべきか。
イタリアの思想家ニッコロ・マキャベリは、500年前に時代を超越したこの難題に挑み、次のような保険付きの答えを出した。「だれもが両方を兼ね備えていることが望ましいと答えるだろう。しかし一人で2つを合わせ持つのは難しいということを考えると、愛されるよりも恐れられるほうが、はるかに安全である」
だが今日の行動科学は、そうばかりともいえないとする研究結果に傾きつつある。我々が他者、特にリーダーについて判断する時、まず2つの特徴に注目する。愛すべき点(温かさ、共感力、信頼性)と、脅威となる点(強さ、主体性、能力)である。両者の適切な呼び方については多少の議論があるにせよ、この2つの特徴が社会的評価の重要な側面であるという点で、研究者らの意見は一致している。