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グローバル統合を阻む暗黙知という壁
あらゆるグローバル企業の心臓部には、けっして完全には解きほぐすことのできない緊張が横たわっている。
規模や範囲の経済を実現するには、市場をまたがる業務に一定の標準化や統合が求められる。その一方で、地域別、国別の市場で事業を展開するには、製品やサービス、ビジネスモデルを現地の状況に合わせなければならない。欧米企業がますます新興国の消費者を追い求めるなか、世界的なスケール・メリットと地域的な差別化の必要性は高まるばかりである。
このバランスは、ともすれば崩れがちだ。冷蔵庫や洗濯機などの一部の製品は、ありふれた日用品のように感じられるかもしれない。しかし、消費者の使用方法には往々にして重要なばらつきがある。