例外の価値 ウィッキド・プロブレムを解くヒント
ロジャー・マーティン（トロント大学 ジョセフ・Ｌ・ロットマン・スクール・オブ・マネジメント 学長）
スティーブン W. シェーラー（トロント大学 薬学部 教授）

スプロール化の終焉「スーパーサイズ・ミー」から抜け出す
エレン・ダンハム＝ジョーンズ（ジョージア工科大学 建築学部 准教授 兼ディレクター）

管理と権限を放棄せよ
A. D. アマル（シートン・ホール大学 スティルマン・スクール・オブ・ビジネス 教授）
カーステン・ヘントリッヒ（CSCドイツ ディレクター）
ブラトカ・フルピック（ウェストミンスター・ビジネススクール 教授）

例外の価値
ウィッキド・プロブレムを解くヒント

ロジャー・マーティン（Roger Martin）
トロント大学 ジョセフ L. ロットマン・スクール・オブ・マネジメント 学長

スティーブン W. シェーラー（Stephen W. Scherer）
トロント大学 薬学部 教授

多数の原因が考えられ、さまざまな変数が複雑に絡み合い、どこから手をつけてよいのかわからない「ウィッキド・プロブレム」は、伝統的な問題解決手法では太刀打ちできない。その解決には「思考の飛躍」が求められる。経営学者の問題意識が、遺伝子科学者の経験から、そのヒントを引き出す。

複雑系の問題解決法を求めて

　ビジネスの世界でも、規模が大きくて複雑に入り組んだ問題、すなわち正確に定義できず、たえず姿を変え、さまざまな原因が考えられる難問に直面することが多い。