ハイキング中の森林、ディズニーワールド、海辺――電話会議の最中、従業員が実はこんな所にいた。アメリカ人を対象に行われた電話会議に関する意外な調査報告をふまえ、生産的な遠隔会議の方法を考える。

 

 もしあなたがこの文章を、電話会議の最中に読んでいるとしたら――しかもトイレの中で――同じようなことをしているのは、あなただけではない。アメリカでは、離れた場所にいる同僚の話を真剣に聞かず、別のさまざまなことをする従業員が少なくないようだ。

 電話会議サービスの世界最大手インターコール(フォーチュン100社の85%が利用している)によれば、電話会議に携帯電話で参加する人の割合は2011年の19.4%から、2013年には21.2%と着実に増えている。

 これは特に意外ではない。ほとんどの人がiPhoneその他の携帯電話を持っている。ただし電話会議中の人々の行動については、実に興味深い発見があった。インターコールが530人のアメリカ人を対象にアンケート調査したところ、64%の人が通常の固定電話よりも携帯電話を好むと答えた。それもそのはずだ。利便性に加えて、人々は電話会議中の時間を実にさまざまな活動に充てているのだから。

 こうした比較的ありふれた行為はさておき(「トイレへ行く」は別の、やや不快なカテゴリーに入れるべきかもしれないが)、ちょっと目に余るようなものもある。たとえば回答者の40%近くが、無言で途中で電話を切り、参加し続けているふりをしたことがあるという。27%は少なくとも1度は居眠りをしたことがあり、13%は申告した場所とは違う所で電話していたために「追い出された」と答えている(英語サイト。友人に替わりに参加してもらった人は5%)。

 この結果を見れば、必然的に次の調査項目についても示さなくてはならない――「回答者が挙げた、電話会議中に身を置いていた変わった場所」だ。

・「ハイキングをしている森の中」
・「外でバーベキューと日光浴をしながら」
・「ニューヨーク市へ通じるトンネルの中」
・「トラックのサービスエリアのトイレ」
・「マクドナルドのプレイランド(子ども用の遊び場)」
・「結婚式のリハーサル中、教会の裏で」
・「レース場」
・「ディズニーワールド」
・「ラスベガスのプール」
・「フィッティングルームで服を試着しながら」
・「パーティーをしている友人宅の、クローゼットの中」
・「ビーチで。ビデオ会議だったので、ビキニが見えないようにタブレットを持ち上げていた」
・「病院の救急室」
・「犬が家から逃げたので、道で追いかけながら」