シリコンバレーが上位を占めたランキング
毎週このブログは土曜日に公開していますが、今週は日曜日となりました。今日(6日)、ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶベスト経営書2015が発表されたからです。
この企画は今年で3年目となりますが、今回は翻訳書で、シリコンバレー発の書籍が上位を独占するという非常に特徴的な結果となりました。ランキングの詳細は、こちらをご参考いただきたいのですが、1位の『HARD THINGS』は2位を大きく引き離しての結果です。
2位の『How Google Works』と3位の『ワーク・ルールズ!』はともにグーグルについての本。そして、5位の『ALLIANCE』はリンクトイン創業者による書籍です。
ハーバード・ビジネス・レビューの読者は、日本の伝統的大企業に勤める方、外資系企業の方、そしてスタートアップで活躍されている方などまちまちですが、共通して言えるのは、事業や社会の変革に積極的な人材ということです。
私も読者の方々にお会いする機会がありますが、経営学への関心はもちろんのこと、新しい知識への好奇心、そして社会の新しい動きを自身の仕事に吸収しようとする意欲の高さには目を見張るものがあります。そして新しい知識を鵜のみにしない思考力です。読者にお会いするたびに、こんな読者を抱える雑誌の編集長をさせてもらっていることのありがたさを痛感します。
そんな読者が今年選んだ本は、まさにいま世界で最も動きの速いシリコンバレーで生まれた本が上位に来ました。このラインナップを見て、ひとりの人が選んだリストではない、高いレベルでの集合知から生まれた、味わい深さを感じます。