新たな秩序は辺境からやってくる──。「グローバル・チャレンジャー」と呼ばれる新興国企業は、先進国企業とは異なる経営モデルとビジネスモデルを引っ提げ、世界各地に奇襲をかけ、競争地図を塗り替えつつある。それは、かつての日本企業さながらであり、共通点は多い。ひるがえせば、かつての欧米企業のようにあなどっていると、手痛いしっぺ返しを食らうことになる。しかし、経営リーダーの要件やキャリア・パス、幹部候補の育成を見ると、日本企業の現状はかつての欧米企業に似ており、このままではグローバル・チャレンジャーとの戦いに後れを取りかねない。本稿では、プロクター・アンド・ギャンブルのリーダーシップ開発を紹介しながら、新しい経営リーダーの要件とその育成方法について考える。それは、日本企業の忘れ物でもある。
これより先の閲覧にはログインが必要です。