組織で働く者には、昇進や転職、既存事業の立て直し、新規事業の立ち上げなどにより、別の組織のマネジャーになる時が訪れる。ところが、みごと成功する人もいれば、なぜか失敗する人もいる。その成敗を分けるものは、必ずしも能力やスキルではないようだ。筆者が、14人の新任マネジャーを長期間にわたって調査したところ、成功例でも失敗例でも、一様に5つのステップを経ていることが判明した。また、なぜ成功したのか、逆になぜ失敗したのか、その理由も明らかになった。そして、とりわけ決定的なのが、これまでの経験と対人関係力であるという。新任マネジャーが失敗しないように、上司は何をすべきかについても解説する。