アイデアも、意思決定も、気分も、すべて向上する……それがコーヒーを1杯飲む程度の時間をかけるだけで? その通り。筆者のチームによる研究が、それを証明している。
グーグルの社内マインドフルネス・プログラム「サーチ・インサイド・ユアセルフ」のアドバイザー、ミラバイ・ブッシュは、こう述べている。「マインドフルネスはあなたのプライベートライフを向上させ、ワークライフも向上させる。ウィン・ウィンなのです!」
結局のところ、マインドフルネス瞑想が気に入るかどうかを知るには、自分で実際に試してみるほかない。短時間のマインドフルネス瞑想コースはいくつもあり、オンラインで入手できる(HeadspaceやCalm、buddhifyなどの瞑想アプリもある)。いずれかをダウンロードするか、あるいは以下の手順に従って試してみよう。
1. 邪魔の入らない場所を見つける。
2. 楽な姿勢で座り、タイマーをセットする。
3. 静かに目を閉じる。
4. いま何を経験しているか自問し、自分の感覚、気持ち、思考を観察する。
5. 自分の体に注意を向け、椅子または床に接している部分に意識をしばらく集中させる。
6. 腹部に注意を向け、自分の気持ちを観察する。呼吸のたびに腹部が膨らんだりへこんだりする様子に集中する。
7. 呼吸をそのまま変えずに、しばらく自分の呼吸を観察する。
8. 心が自然にさまよい始めることがある。
9. 心ここにあらずという状態であることに気づいたら、それを「自覚した瞬間」として受け入れ、再度呼吸に注意を戻す。
10. 全身に注意を向け、姿勢と顔を観察する。それができたら(またはタイマーが鳴って仕事に戻る時間が来たら)、目を開く。
HBR.ORG原文 Can 10 Minutes of Meditation Make You More Creative? August 29, 2017.
■こちらの記事もおすすめします
グーグル、ゴールドマン・サックス…なぜ企業はマインドフルネスに取り組むのか
「マインドフルネスの母」からの教え:「“気づき”に瞑想はいらない」
朝、勤務中、帰宅時の短時間で、マインドフルネスを実践する方法

エマ・ショートストラ (Emma Schootstra)
コンサルタント会社リッピンコットのコンサルタント。過去に、エラスムス大学ロッテルダム・スクール・オブ・ビジネスの大学院生として、マインドフルネス瞑想に関する研究を行った。

ダーク・ダイヒマン (Dirk Deichmann)
エラスムス大学ロッテルダム・スクール・オブ・ビジネス助教授。

エフゲニア・ドルゴバ (Evgenia Dolgova)
エラスムス大学ロッテルダム・スクール・オブ・ビジネス、エラスムス・センター・フォー・ウィメン・アンド・オーガニゼーションズのリサーチャー。