米国人も休暇を取るのが下手
つい最近の月曜日、職場でどんな気分だったかを思い出してほしい。明るい気分で満たされていただろうか。それとも、ストレスを抱えて気分が晴れなかっただろうか。
その答えから、あなたが以前の週末にどう向き合っていたかがはっきり読み取れるかもしれない。現在も続行中の研究によれば、少しだけ発想を転換して週末を休暇と見なせば、幸福感を高めることができる。また、通常の休暇を取るのとは違い、こうして精神面を刺激するのには大金も時間も必要ない。
この結論は、同僚のコリン・ウェスト、サンフォード・デボーとともに複数の実験を積み重ねて導き出したものだ。筆者らはまず、実際の休暇が数十万人の米国人にどのような効果を及ぼしているかを探るべく、ギャラップの世論調査データ「USデイリー・ポール」の中から、2014~16年の有償データを分析した。すると、休暇を優先する人のほうが、幸福感が格段に高いことがわかった。ポジティブな気持ちを示すことが多く、ネガティブな気持ちを示すことが少ない。人生に対する満足度も高かった。