帰宅途中にどのガソリンスタンドに寄るべきか。新しい靴を買おうか、それともそのお金をクリーニングサービスに使おうか。

 私たちは一日に多くのことを決めている。重大だと思うことはじっくり時間をかけて決めるし、一瞬のうちに決めることもある。しかし、何かを決めた結果、時間やお金という代償がどれくらい生じているか、そして、そうした代償が幸福感にどう影響しているかについて、わざわざ時間を取ってじっくり考える人はほとんどいない。

 ハーバード・ビジネス・スクールのアシュレイ・ウィランズは、この点について詳しく研究している。その一環として、人々が生活の中で時間とお金を天秤にかけた時にどう判断するかを見極めるために、さまざまなシナリオを考案した。