自分の得意分野での経験を積み重ねるうちに、新しいことを学ぼうという姿勢は衰えてくる。初心者として学習する体験は困惑や失敗の連続であり、心地悪さを伴うことを知っているからだ。筆者は、そうした感情は「成長痛」であり、それこそが学習なのだと指摘する。


 私がワークショップに参加したとき、リーダーが求めたのは、とても簡単なプロセスだった。彼女の指示に従って小グループに分かれ、順番に「リーダー」となり、他のメンバーはさまざまな役割を果たすというものだ。

 彼女は優れた教師だった。参加者がすべきことを説明し、やり方を示したのちに、参加者に実行を求めた。説明し、例示し、実行する。確かな教授法だ。