
自分のチームに能力と野心があるメンバーいることは、大きな力になる。だが、彼らが仕事の期待に応える以前に、経営幹部に自分を売り込むことに躍起になったり、SNSや講演会でチームの功績を自分の手柄かのように話すようになったりすれば、チームに負の影響をもたらし、リーダーとしての評価を下げることにもなりかねない。本稿では、目立ちたがりの部下の野心を潰すことなく、上手に管理するための5つのステップを示す。
成功の秘訣は自分よりも優秀な人材を採用することだと、多くの優れたリーダーが言う。賢く、スキルがあり、大胆で野心のあるチームメンバーは、グループの業績を大きく向上させる推進力となる。ところが、部下が自分自身のブランドをつくり上げ、リーダーであるあなたより目立つようになったら、どうなるだろうか。
直属の部下の一人が、期待されている働きをする以上に、あなたよりも地位の高い幹部に自分を売り込むことに時間を費やしているかもしれない。あるいは、部下がソーシャルメディアや業界内で人目を引いていて、あなたとチームが成し遂げた手柄を独占しているように見えるかもしれない。
頭ごなしに抑え込んで、自分の自信のなさを露呈していると思われなくはないし、部下の言動を事細かにコントロールするよりも、自主性を与えたほうが力を発揮できるということはわかっている。とはいえ、個人的な利益よりチームを優先し、他のメンバーと協働するリーダーとして働いてもらう必要もある。
部下がみずからの注目度を積極的に高めようとしているせいで、あなたや他のメンバーが日々の業務に集中できなくなると、あなたが昇進する可能性は減り、上司としての信頼性を損なうおそれも出てくる。あなたを果敢に追い越そうとする部下たちの野心を潰したり、彼らを管理する能力を失ったりしなくても、うまく扱うための5つのステップをここに挙げる。