●できるだけ体を動かす
PCの前でじっと座っていることから生じる疲労に対処するために、できるだけ動き回ろう。
会議の合間にキッチンまで「散歩」し、水やコーヒーを注ぎ足そう。ちょっとした気分転換が必要なら、肩を回すなどの簡単な動作で血流を促そう。
スタンディングデスクがある人は、デスクを上下に動かして、1日の中で座ったり立ったりしよう。スタンディングデスクがない人は、ときおりPCをカウンターや棚の上に置いて足を伸ばそう。
電話で話すときにメモを取ったり書類を見たりする必要がない場合は、立って話したり、部屋を行ったり来たりしながら通話するのもよいだろう。
●テック・フリーの休憩を取る
PCに向かって昼食を取るほうが「効率的」だと思う人もいるかもしれないが、画面から離れて休憩したほうが脳はありがたいだろう。キッチンで家族と話をしたり、窓の外を眺めたり、紙の本を読んだりしながら昼食を食べよう。テクノロジーから離れると、脳を休めることができ、おまけに視野も広がる。
筆者は、15~20分の短い昼食でも他のことを何もせずに食べると、結果的に以前よりも安らぎを覚えるのを感じる。また、自分の生活や仕事で起きていることを、以前よりも明確に大局的に把握できているようにも感じられる。
もう一つ、筆者だけでなく、私が時間管理をコーチングしているクライアントの多くがメリットを感じているのが、仕事の後の屋外活動だ。散歩、空き地でのバスケットボール、ガーデニングなど、体を動かすことなら何でもよい。このように自分をデジタルの世界から切り離すと、脳がリフレッシュされ、「仕事はここまで、ここからはプライベートな時間」というけじめを付けることにもつながる。
もっと対面でのコミュニケーションが取れる状態に戻ったら、それは大きな安堵と解放感につながるだろう。だが当面は、デジタルの負荷がいくらか増大することは避けられない。以上のヒントを参考に、その負荷に対抗し、デジタル疲れを解消してほしい。
HBR.org原文:5 Tips to Reduce Screen Time While You're WFH, May 15, 2020.
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