
企業が扱えるデータの量は爆発的に増え、それを分析するためのテクノロジーも飛躍的に発達した。だが、データに基づく意思決定を実現するには、データとテクノロジーだけでは不十分だ。経営幹部みずからが高い分析能力とマインドセットを備えて、データドリブンな文化を組織に浸透させる必要がある。本稿では、それを実践する2つのステップを紹介する。
我々はいま、アナリティクス革命の真っただ中にいる。
変化を後押ししている要因は数多くあるが、とりわけ重要なことが2つある。1つ目は、価値あるデジタルデータの量が爆発的に増加したことだ。働き手や消費者が日常生活を送ることで、そのようなデータを生成している。
2つ目は、テクノロジーの進化である。機械学習、人工知能(AI)、クラウドコンピューティング・プラットフォームなどのおかげで、我々は莫大な量のデータを解釈し、有効活用できるようになった。
だが、アナリティクスに長けている企業は、優良なデータやテクノロジーを利用するだけにとどまらない。
こうした企業は、アナリティクスで成功するためには経営幹部が分析的なマインドセットを持つこと、そして、アナリティクスを重んじる企業文化が根づくことが必要だと認識している。すなわち、テクノロジーの進化とともに、人も変わっていくことが不可欠なのだ。
企業がそのために講じるべきこととして、次の2つの簡単なステップがある。