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新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、私たちの働き方を大きく変えた。その影響は多岐にわたるが、とりわけZ世代と呼ばれる若年層への影響は甚大だ。就職してまもなく在宅勤務を強いられストレスを抱えていたり、現役の学生たちはキャリアに不安を感じていたりする。企業は若者たちが能力を最大限に発揮できるよう、彼らが置かれている状況に理解を示し、積極的にサポートすべきである。本稿では、まず取り組むべき3つの分野を示す。


 新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の長期的な損失はまだわからないが、医療システムと経済にはすでに壊滅的な影響が広がっている。

 失業率の急上昇と経済の停滞という当面の懸念は、いますぐ対処しなければならない。その一方で雇用主は、職場に戻ってくる従業員のために、また初めて職場に迎える従業員のために、労働環境の再構築を考え始める時期だ。

 後者にはZ世代や労働市場の最年少層、現在は高校や大学に通っている世代も含まれる。あるいはレイオフや解雇を経験して、新しいキャリアを歩み始めたという人も多いだろう。現役の学生は突然、家に閉じ込められてしまった。彼らは集団として、世界恐慌や第2次世界大戦以来、最大となる国民的トラウマを経験している。

 彼らは今後、前進して繁栄するために必要なことを身につけなければならない。そのために雇用主は、新型コロナウイルスが自分たちの最年少の従業員と未来の従業員に与えている、予期せぬ影響に対処しなければならないのだ。