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米国で人種的・経済的公平を求める運動が活発化する中、ビジネスリーダーもその実現に向けて動かなければならない。非白人のエッセンシャルワーカーを苦しめる低賃金の労働環境を改善して、「よい職場(good jobs)」の創出に力を注ぐのだ。貧困と差別の悪循環を断つことは、自社の事業にも社会にも多くの恩恵をもたらす。本稿では、企業リーダーが実践すべき6つのステップを示す。


 米国人は過去の清算を求めている。

 警官による残虐行為と、新型コロナウイルス感染症の大流行が非白人にとりわけ打撃を与えている構造的不平等が、人種間の公平を求める声をさらに大きくしている。パンデミックの最中も最前線で働き続けてきた人々が危険な状況に耐えていることは、経済的な公平を求める機運を生み出している。