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従業員のモチベーションを高める方法として、金銭的なインセンティブを与えるだけなく、その仕事が社会や環境に貢献すると伝えることも有効だと言われる。しかし、それは本当なのだろうか。仕事をプロソーシャル(向社会的)な目標と結びつけるようなメッセージを安易に発すると、むしろモチベーションを低下させることが判明した。


 環境保護、貧困撲滅、社会正義の推進など、仕事におけるみずからの行動が社会の改善に貢献していると考えると、意欲をかき立てられる。最近の研究では、それが強力な動機付け要因にもなることが示唆されている。

 実際、かつては従業員のモチベーションを高める方法といえば金銭的なインセンティブと考えられたが、仕事をプロソーシャル(向社会的)な目標に結びつけることで、給料やボーナスを超えて人々のモチベーションを高めることが、研究で相次ぎ示されている。