●ミスをした時は、その事実を認めて謝罪する
これをやると、人はどれほどがっかりしてもあなたの正直さを評価し、嘘をつくよりも信頼される。間違いを認めないことで得る短期的な無敵さは持続しないし、妄想である。
間違いを認めないことは、あなたの正しさを人に納得させる効果的な方法ではない。その方法が失敗した時、人々はあなたの判断だけでなく、あなたの自己認識に疑問を抱くだろう。
●自己改善に人を巻き込む
筆者らはコーチングやコンサルティングのキャリアの中で、個人的な成長計画に真剣に取り組み、自分に対するフィードバック(360度評価、勤務評価、部下からのフィードバックなど)をチームと公然と共有するリーダー数人に出会ったことがある。
あるリーダーは「私はフィードバックを与えることと、人のパフォーマンスを向上させることが得意ではない」とチームに告げた。「だから、これからはもっとコミュニケーションを取り、人を指導し、チームメンバーのキャリアアップを支援することに力を注ぎたい。それが私のリーダーシップスキルを向上させると願って」
端的に言えば、極度の不確実性と相互依存が進む世界で、答えが明確でなく組織内の誰もが重要な知識やアイデアを提供できる時、脆弱なリーダーシップがその進歩に不可欠だ。
筆者の一人(エイミー)は著書The Fearless Organization(未訳)の中でこう説いている。「知識労働の成長のためには、人々が自分の知識を共有できると思える職場でなければならない」
HBR.org原文:Today's Leaders Need Vulnerability, Not Bravado, October 19, 2020.
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