●互いの仕事上の関係について、いつ、どのようにフィードバックし合うか

 互いの関係がまだ浅いうちにフィードバックのプロセスを決めておくと、後で必要になった時にしやすくなるだけでなく、関係構築の助けにもなる。

 たとえば、チームメンバーの創造性がプロジェクトのためになっていることは心から認めつつも、前回の会議では彼の準備不足によって、重要な意思決定が遅れたのも事実だ。同じように、自分も気づいていない落ち度や、同僚の期待に応えられていない、あるいは余計に思われている部分があるかもしれない。

 ●最高の仕事をするために、相手に何を求めるか

 誰しもが、他人も自分と同じやり方をし、自分の求めていることを理解していると思いがちだ。実際にはそうではないだけでなく、面識のない者同士であれば、いっそうこの質問について話し合うことが重要になる。

 どのようにサポートし合えば、最高の仕事ができるか知りたければ、自分のニーズを明確に伝える必要がある。たとえば、次のように伝えることができるだろう。「前もってじっくり考える時間があったほうが、自分はもっと貢献できる。会議の前に大まかな議題を送ってもらえると助かる。そうすれば、話し合う前に自分の考えをまとめておける」

 同僚のことで我慢している点があると感じたら、それはフィードバックをするチャンスであるばかりでなく、言葉にして要求すべきことである。「週末のメールは、本当にストレスになる。緊急でなければ、送るのを月曜まで待ってくれると嬉しい」

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 初めて一緒に働く相手と上記の質問をし合えば、コラボレーションを通じて大きな成功を収め、ポジティブな人間関係が生まれることは間違いない。


HBR.org原文:Collaborating with Someone You Don’t Really Know, December 16, 2020.