自己肯定感が失われると
自分の存在価値が薄れていく
編集部(以下色文字):昨今、バーンアウト(燃え尽き症候群)が社会問題になりつつあります。松岡さんは常に明るく、いかなる困難も前向きに乗り越えてきた印象がありますが、その姿勢を保つために意識されていることはありますか。
松岡(以下略):皆さんはそのように勘違いしてくれているのですが、僕は自分のメンタルが強く、ポジティブな人間だと思ったことは一度もありません。ふだんの自分は消極的で、物事をマイナスに考えてしまう性格です。そのため現役時代から、メンタルコントロールを相当意識してやってきました。
いつも前向きに物事を考えられるならば、それに越したことはありません。ただ、ネガティブに考えるのも悪いことばかりではないと思います。