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マネジャーとリーダーの役割は異なり、ミドルマネジャーは単なる管理者であるという考え方は根強いが、その発想は時代遅れになりつつある。現代のミドルマネジャーには、部下を管理するだけでなく、組織の上層と下層をつなぎ合わせたり、上層部の意思決定に直接影響を及ぼしたりするなど、リーダーのものとされる役割も担っているのだ。本稿では、ミドルマネジャーが「コネクティングリーダー」としてどのような役割を果たしているかを解説し、企業がコネクティングリーダーを育てるための3つのポイントを示す。
ミドルマネジャーを凡庸な管理者と見なす考え方が広く共有されるようになって、すでに数十年が経つ。少なくとも1977年に『ハーバード・ビジネス・レビュー』にアブラハム・ザレズニックの論文が掲載されて以降、そうした見方が広まっている。
この先駆的な論文でザレズニックは、リーダー(壮大なビジョンを掲げてメンバーを鼓舞する人物)とマネジャー(決められた戦略通りに物事を実行するだけの人物)の間に明確な一線を引いた。