日本企業の戦略が
中長期的に通用しない3つの理由
世の中は、企業戦略に関する書籍や情報であふれ返っている。その中から何を信じて選択すればよいのか、悩ましく思っている人も少なくないだろう。
そもそも戦略は戦争で勝利するために策定されていたものだが、現代では多くの企業によって企業の価値を向上するためのアプローチとして使われている。1954年にピーター・ドラッカーは著書『現代の経営』で「マネジメント」という概念を確立し、「経営戦略の父」と呼ばれたイゴール・アンゾフは1965年に『企業戦略論』で、戦略を体系的に整理し、戦略的意思決定が重要だと唱えた。
その後、現代に至るまでに、研究者やコンサルティング業界からさまざまな戦略に関する考え方が提示されてきた。そして、いまの不確実性の高い時代には、企業が持続的な成長を遂げ、企業価値を向上させる、優れた戦略が求められている。