社員の能力を最大化
化学の力で未来に貢献する
編集部(以下色文字):人事の世界にもデジタル・トランスフォーメーション(DX)の波が押し寄せています。2017年の3社統合(三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨン)以来、矢継ぎ早に人事制度改革が進められていますが、現在の三菱ケミカルでの取り組みを教えてください。
中田(以下略):三菱ケミカルは、多種多様な事業や製品から成り立っている総合化学メーカーです。それぞれの事業や製品に創意工夫の歴史があり、提供する技術や素材も多岐にわたります。DXには非常に大きな可能性がありますが、まずは事業や製品を支える多様な社員の主体性を引き出すことが大切です。社員の能力が最大限に発揮できる環境を整えることで、初めてDXなどの変革が実体化し、未来を創るイノベーションが起こせると思います。
人事のDXについては、ピープルアナリティクスの導入を急いでいます(図表1「三菱ケミカルのピープルアナリティクス5つのフェーズ」を参照)。