フェイスブックだけの問題ではない
フェイスブックは怒りの矛先を向けやすい対象となっているが、フェイスブックが明日に地球上から消えても、私たちは引き続き、この種の問題に繰り返し直面することになる。フェイスブックが陥った罠はSNS全体に内在するものであり、つながりやすい世界を促進するデジタル技術がもたらす結果を反映しているのだ。
ツイッターは、世界中の人々をつなげるためにアルゴリズムを使うというフェイスブックと同じ道をたどって進化し、同じような悪影響を多くもたらしてきた。
スナップ(スナップチャット)は元々、友人同士のつながりに依存していたが、間接的ネットワーク効果を高めるためにプラットフォームを大幅に再設計し、ユーザーがプロのコンテンツを見る時間が増えるようにした。
ティックトックはこの分野で最高水準のアルゴリズムを活用し、実生活での友人のネットワークを基にしなくても、ユーザーを世界中の魅力的なコンテンツにつなげることで、すぐさま有力SNSとなった。
より多くの人々を、より強くつなげる――このことが何を意味するのか、誰もが考慮しなければならない。それを考えながら、私たちが陥った罠に対処するために、フェイスブックと今日(および今後)のすべてのSNSプラットフォームは、何に責任を負うのかについて明確な意識を持つ必要がある。
いまこそこれらの企業が、政府およびユーザーと一緒に、フェイスブックが陥った罠に真正面から取り組む時である。