●相手の要求に先手を打つ

 ふだんから一緒に仕事をしている、おしゃべりな同僚について、時間を取って考えてみる。そのような人物をあらかじめ特定しておくことで、彼らとのやり取りを予測し、適切な準備をすることができるからだ。

 ミーティングや会話の最初に、自分の境界線を明確に示そう。具体的には、話すことができる時間を伝える。たとえば、「いまは10分しか話せません」あるいは「この時間きっかりに終えないといけません」と言うことができるだろう。

 切り上げなくてはならない理由については、必ずしも説明する必要はない。休憩する、一息つく、仕事を片付けたいというだけで、それは十分な理由になる。

 重要なのは、自分で引いた境界線を守ることだ。たとえば、自分が時間を定めたら、その時間に終了しなくてはならない。そうしなければ、あなたの要求を尊重しなくてもかまわない、真剣に受け取らなくても大丈夫だと、相手に教えることになる。

 ●収束に持っていく

 同僚に「この時間から別のミーティングがある」と伝えたとしよう。時計が45分に差しかかったところで、それを指摘し、まとめに入る。

 たとえば、次のように伝える。「あと15分しか話せません。残りの時間で次のステップを決めましょう。今日の話し合いの結果として、あなたがXを、私がYを進めるということでよろしいでしょうか」

 また、コーチングのアプローチを利用して、次のように相手に質問を投げかけることもできる。「そろそろ時間ですね。議論をまとめるにあたり、どうでしょう、今日のブレインストーミングでは、どの部分が印象に残っていますか」と尋ねるのだ。

 ●話に割り込む技術を磨く

 相手の話に割って入るのは難しいことだが、不可能ではない。次のように丁寧な言い方で切り出してみる。「話の途中ですが、私の考えを述べてもよろしいでしょうか」あるいは「先に進む前に、一言付け加えさせてください」といった具合だ。そっと手を挙げたり、人差し指を立てたり、手でジェスチャーを加えるのもよいだろう。

 バーチャル会議の場合は、発言したい旨をチャットに入力しておくことで、進行役があなたに声をかけやすくなる。また、ミュートを解除することも、発言したい意思を示すシグナルとして使える。

 時には、もっと強引に割って入らなければならないこともあるかもしれない。その場合には、「ブロークンレコード」と呼ばれるアサーティブネス(相手を尊重した自己主張)のテクニックが有効だ。

 ブロークンレコードは1つのフレーズを一定の調子で繰り返す方法だ。たとえば、相手の名前を繰り返して「ジョン、ジョン、ジョン。申し訳ないのですが、仕事に戻らないと」と伝えたり、「ここまでにしましょう、ここまでにしましょう」と同じフレーズを重ねたりする。